もともとは中国から来日した祖父が、横須賀で中華料理店『亜細亜楼』をはじめ、その後2代目の父親に継がれ家業として飲食店を代々経営してきたという。「『天竜担担麺』として開業したのは、祖父が作る担担麺が大好きで、これを多くの人に食べて頂きたいという想いがありました。とても濃厚でインパクトのある坦坦麺ですので単品で勝負したいと思い、平塚で担担麺専門店として開業しました。」そう中山氏はいう。天竜担担麺として開業したのは約15年前中山氏が20代半ばの頃、当時は居抜き店舗が非常に少なく物件を探すまでに2年ほど費やしたという。
天竜担担麺のベースは祖父の担担麺の味がベースになっているという。甜(甘味)、辣(辛味)を引き立てる独自のスパイスの調合と圧倒的な胡麻のボリュームが特徴の濃厚で凝縮された味わいだ。また濃厚なスープに合わせて特注平太麺を使用しているのもこだわりのひとつだ。「他にはない印象に残る、また食べたくなる商品を原則として商品を開発しています。今の人気メニューの激辛の地獄の担担麺などもそうした試行錯誤の中誕生しました。」「うちの担担麺は他の一般的なものより少々異なりますが、祖父から伝承された味とその歴史を感じてほしいと思っています。」祖父の味を元に色々な味を開発工夫した結果、多くのお客様に来て頂けるようになったという。
「はじめて来店されたお客様には、『明日もまた来い~』って念じて集中して作ります。そうすると必然的に仕事が丁寧になるんですよね。」「また次の日に来て頂けた時は「やったー」って思います。そしてまた来て頂けるように美味しく作ろう。その繰り返しです。」現在は2店舗目の出店も果たし、さらに今後も出店を加速していきたいとのことだ。